交換留学への道
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International House Entrance


International House Courtyard

 

International House到着

英語圏で理工系に強い大学ということで、オーストラリアのシドニーにある The University of New South Wales(Go8,豪州トップ8大学の一つ)を交換留学先として選んだ。UNSWは豪州で最も留学生が多く、資金も豊富で、ハワード首相の娘が通っている大学である。

そして大学選びに並んで大切なのが、一年間の活動の拠点となる寮の選択だ。豪州では通常は州内の大学へ進学するため自宅通いの学生が多く、寮が慢性的に不足している。その煽りで大多数の留学生が現地でアパートを探さなくてはならず、到着早々途方にくれる留学生も目にするが、私は幸いにして離日前にInternational House(IH)への入寮が許可された。IHは国際交流に興味を持つ留学生と現地の学生が半々で住む特殊な寮である。入寮には推薦状二枚、意気込みを語るエッセーなどが必要で、自然と強烈なキャラ・キャリアを持ち合わせた学生が大集合しており、これから1年間楽しみである。


International Houseの環境

到着早々オーストラリア人の新入寮生と出会い、ビリヤードをする。その後ダイニングホールで食事。オーストラリア人、韓国人、イギリス育ちのドイツ人などと同席となり、食事のあとはname gameなどをした。このname gameが曲者で、聞き慣れないアジアや中東の名前に悪戦苦闘し、見事に最下位に甘んじることに... 僕が全員の名前を何とか言い終えた後は拍手喝さいであった。こうして、いかに寮生達の国際経験が豊富なのかを思い知ることになる。

ロータリー財団の支援で設立されたUNSWのInternational Houseは、UNIGYMの目の前にあるon campusの超便利なaccommodationである。僕の部屋は4階建ての最上階(3rd floor)となった。欧米のどの寮にも爆音で音楽を聴くコマッタちゃんは付き物で、ここIHにも少なからず居るのだが、どうもスタッフのWinsomeの配慮で僕を含めた大学院生を3rd floorに集めてくれたようで、とても平穏な環境に恵まれた。3rd floorが騒がしかったのは入寮直後にHammadの部屋であったdrinking party位であろうか。因みに僕もその騒音を出した一人だが...

noise claimと言えば、2nd floorの中国人コマッタちゃんの隣部屋は、イギリス育ちのドイツ人、Tomのen-suitである。寄り道の多い人生を歩んでいるTomは(UNSWに来たことも彼の寄り道の一つである)、実年齢以上に大人びている。そんな彼だから、きっとあの騒音には耐えられないに違いない。1年たったらドイツに帰ると言う彼の目下の悩み事は、愛車Holden(日本名Opel)の無料駐車場をゲットすることのようだが、その前に部屋を変える心配をした方が良いかもしれない。

とにもかくにも、一言では語りきれない多彩な寮生達がIH独特の住環境を形成している。少なくとも、寮生達のベクトルが見事に360度に散らばっているという事はお伝えできただろうか。